(2)ISO9000シリーズの改訂

(2)ISO9000シリーズの改訂
ISO9000シリーズは5年毎の見直し原則がありますが、この原則より少し遅れて1994年にISO9001-9003の小改訂がなされました。ただ、この改訂はモノの品質という従来の考え方からは抜け出していませんでした。また、「製品」の考え方が製造業者の作る製造品と考えられていたため、規格の対象範囲も製造業中心に限定されていました。
そこで、次の2000年12月の改定では、「製品」の定義をサービス業などにも適合するような広い意味に据え直した改定が行われました。また、ISO以前からあったTQM(総合的品質管理)の中のPDCAサイクル(Plan, Do, Check, Act)の要素が取り入れられ、組織活動の軸とされました。
2000年改訂版では従来の「品質システム」が「品質マネジメントシステム」に変わり、マネジメントの重要性が打ち出され、表題も「品質マネジメントシステム-要求事項」というように大きく変わりました。また、品質マネジメントシステムに関する規格のISO9001、9002、9003はISO9001に統合されました。2000年改定の要旨は別表のとおりです