ファシリティマネジメント

備品(ファシリティ)を管理すること

・電源容量
 ⇒サーバの入れすぎで、ブレーカー落ちた
・停電
 ⇒UPS入れてなかった
・排熱
 ⇒排熱ができずに溶けた
・備品の盗難
 ⇒PCにセキュリティワイヤ

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企業がその活動において利用する土地・建物等を戦略的管理・運営する事、その考え方。その影響範囲は広く、絶対額が大きいが土地建物の所有のあり方を変えるだけで、企業のバランスシートは大きな影響を受ける。それだけではなく施設の持ち方、使い方は企業で働くワーカーの働き方に影響を与える。このように経営資源としての土地や施設、そしてオフィスを多面的に捕らえ、企業目標を実現するための戦略として積極的に管理運営していく考え方の事。その責務を企業内で果たす人の事をファシリティマネージャーと呼ぶ。

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コンピュータやネットワークなどのシステム環境や施設、設備を維持・保全するシステム環境を構築します。一般的には災害対策のための機能や防犯対策を施します。これを実施するには停電や瞬電対策として「無停電電源装置UPS:Uninterruptible Power Supply)」を用いたり、落雷などによる瞬間的な異常電圧に備える「サージプロテクト機能」などが活用されます。また、機器をワイヤーケーブルを使って柱などに取り付ける「セキュリティワイヤ」なども用いられます。

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ファシリティマネジメントとは、第5の経営資源と呼ばれるオフィスの質をコントロールすること。コストを削減し、社員の力を引き出し、結果、ビジネスを成功に導くノウハウなのです。昔、経営資源とは「ヒト・モノ・カネ」なんて呼ばれてきたけど、今はこれに加えて、情報と施設が新たな経営資源として重要となっています。

従来ファシリティマネジメントは、ビルの維持管理など地味な守りの業務と思われてきました。広義のファシリティマネジメントの領域はとても広く、ビルの外回りの掃除から、エレベータの保守、駐車場管理、警備システム、照明や空調の維持管理など、並べるとキリがないほど。「あれも、これも」なので見えにくくなって、ついつい「総務に任せた!」となってしまいがちでした。

しかし、アメリカでは早くから自社ビル建設には設計段階からファシリティマネジャーが参画すると言われており、攻めの経営の一翼を担うものなのです。全社員が資料を取りに行ってデスクに戻るまで、1回10歩ずつ短くなったらどれだけ仕事がはかどるでしょう。ほど良い空調と照明で、イライラすることなくパソコン画面に向かうことができたら、どんなに効率が上がるでしょうか。

例えば、今のデスクの高さにあなたは満足していますか? パソコンに向かうとき、書類を整理するとき、展示会に向けて配付物の準備に立ち作業をするとき、すべて同じ高さのデスクでぴったり来ていますか? クランク昇降タイプのデスクシステムなら、ハンドルを回すだけでデスクの高さを650ミリ〜850ミリと20センチもの幅で調節できるので、さまざまなビジネスの局面でいつも最適な高さが得られます。

車椅子が必要になったとき、一般のデスクでは肘かけが入らずに困るもの。少しクランクで高さを変えれば、車椅子の社員の力量を生かすことができるでしょう。これは象徴的な例ですが、ファシリティマネジメントが考えるオフィスは、すべての社員のポテンシャルを生かすもの。優れたファシリティマネジャーは、人と響きあう環境を提供することで、会社を成功に導くものなのです。