会社へのロイヤリティは捨てたほうが良い、パフォーマンスと一切関係ない  ジャック・ウェルチ氏の持論に賛否

会社へのロイヤリティは捨てたほうが良い、パフォーマンスと一切関係ない  ジャック・ウェルチ氏の持論に賛否


ゼネラル・エレクトリック社(GE社)元会長兼CEOのジャック・ウェルチ氏は

1981年から2001年までGE社のCEOを務め、世界最大の複合企業に押し上げた「20世紀最高の経営者」のひとり。

ウェルチ氏は

よい仕事をすることとは、毎朝出勤し、会社に顔を出すことですか?

勤続年数が長く、出勤日数が多く、出勤態度がよいことが仕事のパフォーマンスがよいといえるのでしょうか。

私は、それらは一切関係がないと思っています

「ロイヤリティはむしろ捨てたほうが良い」

経営者は社員に対して「良い労働環境」や「目標達成の機会」を提供し、

報酬は「仕事の成功や優れたパフォーマンス(行動や成果)」で決める。

その代わりに社員は「経営者に対してベストを尽くす」といった契約関係に変わっていくべきだとする。

社員は、入社さえしてしまえば、出勤後に居眠りをしてもオーケー。けれど、今は違います。

社員がさらに成長できるように、

経営者自らアプローチし、環境を変革していくべきです

(GE社は)スピードを維持し、官僚主義を排し、変化を愛し、変化がもたらすチャンスに胸躍らす組織

たとえ管理職であっても、

部下のエネルギーを引き出せない社員は「存在意義を失う」と、

変化を促さない社員に嫌悪感を示している。


規律を守れない人物が「高い成果」を上げられるのか?

その一方で、彼の発言に反発する人もいた。

ウェルチ氏は、優秀なプレイヤーの条件として「まず第一に、高潔な人格かつ本物であること」を挙げているが、

「パフォーマンスとは一切関係ないとは言っているが、すぐ転職し、職場にも来ず、態度が悪い奴が人格高潔か?」

組織に対する忠誠心を持たず規律を守れない社員は、

高潔な人物としてチーム内で高いパフォーマンスを発揮できない、と矛盾を感じた。