先輩「もう無理です、会社やめます!」上司「ほーん、辞めれば?はい、おつかれー!」
先輩「もう無理です、会社やめます!」上司「ほーん、辞めれば?はい、おつかれー!」
先輩「ほんとに辞めますからね!」
上司「はい、おつかれー」
先輩「ほんとにいいんですね?」
上司「あーうんうん、いいよ、そんなことより今日お昼寿司いくけどお前もいく?」
先輩「・・・」
先輩「・・・行きます」
自分(いくんかーい)
上司「自分もいくだろ?」
自分「え?」
上司「ちょっと早いけどいこうか」
自分「・・・」
~寿司屋~
先輩「それで先ほどの話ですけど」
上司「ランチ定職3つね」
店員「はい、ランチ定食みっつぅー!」
自分「・・・」
上司「なんかいった?」
先輩「あのですね、先ほどの退職の話ですけど」
上司「あー、うんうん、いいんじゃない?」
先輩「いや、あのですね、真面目にきいてください」
上司「いやだって辞めたいんでしょ?いいと思うよ若いうちはそういうの、ねぇ自分君」
自分「えっ」
先輩「・・・」
店員「はい、ランチ定食3つおまちぃー!」
SEといってもかなり小さい潰れそうなとこ
先輩「理由とか聞かないんですか?」
上司「あれ?なんかこれメニュー変わってない?タイなくない?」
自分「あ、ほんとだ」
先輩「おい、自分いいかげんにしろよ」
自分(なんで矛先こっちなんや)
自分「スマセン」
上司「まぁまぁ、落ち着けよ、飯くってからはなそう、な?」
先輩「まぁ、いいっすけど・・・」
上司「ふぅ・・・食ったな」
先輩「ごちそうさまです」
自分「ごちそうさまです」
上司「え!?おれが払うの!?」
自分「え!違うんですか!」
上司「かんべんしてよー、お小遣い2万だよ?モンハン買えないよ」
自分「アザース」
~職場~
上司「よし、午後もいっちょがんばろか」
先輩「あの、さっきの件ですけど」
上司「あぁ、うん、うん、わかってる、わかってる、わかってるから」
上司「しょうがないなぁ、自分君も一緒きて、会議室で話そう」
自分「えぇ・・・」
~会議室~
上司「はい、それで先輩君は会社を辞めたいと?」
先輩「はい」
上司「あんまり興味はないけどなんでかな?」
先輩「いやいや、それはあんまりじゃないですか」
上司「もう、いちいち先輩君はまじめなんだよなぁ、なぁ自分君」
自分「はぁ・・・」
先輩「おい!」
自分(自分かーい)
上司「で、なんでなの?」
先輩「給料です、仕事自体に不満はありません」
上司「まぁそうだよねー、うんうん、わかるわぁ、おれも辞めたいもん」
先輩「業績が悪いはわかってますがこれじゃ生活していくだけでいっぱいいっぱいですよ」
上司「切実だよねー、わかる、めっちゃわかるわ」
先輩「上司さんはなんでやめないんですか?」
上司「家がわりと裕福だから」
先輩「え?」
上司「家がわりと裕福だからね」
自分「え?」
上司「嘘だよ、40いったら転職無理だもん」
自分「・・・」
先輩「まぁ、とにかく、自分やめますから」
上司「うんうん、わかった、わかった、いいよ!英断だよ!いやぁさすが先輩君だなぁ
自分「・・・」
先輩「今までお世話になりました」
上司「うん、うん、ぼくもうれしいよ、じゃあもう1日ゆっくり考えてきてくれるかな?」
先輩「はい・・・」
先輩「えっ」
自分「えっ」
先輩「いやいや、あのですね、だからもう辞めるっていってるんですよ」
上司「あー、うん、そうだよね、やっぱりだめかー、自分君もちょっとはフォローしてよー」
自分「え、あの」
先輩「・・・」
自分「あの・・・いろいろ引き継ぎとかどうするんですか?」
上司「いやいやそうじゃなくて!違うよ!フォローになってないよ!」
自分「ス、スマセン」
上司「わかった、とにかく、2人とも今日夜空いてるよね」
上司「夜ご飯どっかいこう」
先輩「吉野家はいやですよ」
上司「あー、うん・・・わかってるよ・・・」
~やよい軒~
上司「生姜焼きでいいよね?」
先輩「それ一番安いやつですか?いいですけど」
自分「ウイッス」
先輩「まぁ・・・いろいろありましたけど、辞めますから」
上司「次、きまってるの?」
先輩「いや、まだです、ていうか転職活動できないっすよ」
自分「え?決まってないんですか?」
先輩「じゃあお前はきまってんのかよ」
自分(え?え?え?)
上司「いやぁ、先輩君がきてからいろいろあったね~」
上司「春には花見にいって、夏には海にいって、秋には月見、冬はスキー」
先輩「その中で唯一いったの花見だけじゃないですか!」
自分「う、海は行きましたよ、仕事で」
上司「でも、ほら、楽しかったじゃない」
上司「職場でモンハンしたり」
先輩「やってたの上司さんと○○部署の○○さんだけですけどね」
上司「冬は給湯室でおでんつくったり」
自分「おいしかったです」
上司「夏に空調故障して順番でうちわ扇いだり」
自分(ほとんど自分ですけどね)
上司「誕生日には職場でケーキ作ったりもしたじゃない」
自分(チラッ)
先輩「・・・」
自分(え?先輩泣いてる?今ので?)
上司「まぁ、おれも自分君もとめないけど」
上司「先輩君と自分君と3人で仕事してるときは楽しかったなぁ」
上司「残念だけど、ここは拍手して送り出さなきゃいけないよね」
先輩「・・・上司さん」
上司「はい!自分君拍手!拍手!!」
自分「え?え?」パチパチ・・・
上司「おめでとう、もうこんなゴミみたいなところ戻ってきたらだめだよ」パチパチパチ
先輩「・・・上司さん」
先輩「・・・」
先輩「・・・自分・・・自分やっぱり辞めません!」
上司「今なんていった?」
先輩「え?やっぱり辞めませんって・・・」
上司「はい、いったね!辞めません、はい!解決!いやぁよかった!」
先輩「・・・」
自分「・・・」
上司「はい、めでたしめでたし、じゃあおれはそろそろ帰るわ!また明日な!」
先輩「え、ちょ」
自分「・・・」
自分(半年に1回くらいあるんだよなぁこれ・・・)
~完~