CIAのスパイマニュアルに学ぶ「会社をダメにする11の行動様式」

第二次世界大戦時のCIAの秘密資料。題してSimple Sabotage Field Manual。要は、敵国内のスパイが、組織の生産性を落とすためにどのような「サボり」ができるか、という「サボり方ガイド」である。2008年に公開された。(なお、正確に言うと、CIAの前身組織、Office of Strategic Servicesの作成文書である。)

以下、一部を抜粋した意訳です。本文は意訳の後に。

「注意深さ」を促す。スピーディーに物事を進めると先々問題が発生するので賢明な判断をすべき、と「道理をわきまえた人」の振りをする
可能な限り案件は委員会で検討。委員会はなるべく大きくすることとする。最低でも5人以上
何事も指揮命令系統を厳格に守る。意思決定を早めるための「抜け道」を決して許さない
会社内での組織的位置付けにこだわる。これからしようとすることが、本当にその組織の権限内なのか、より上層部の決断を仰がなくてよいのか、といった疑問点を常に指摘する
前回の会議で決まったことを蒸し返して再討議を促す
文書は細かな言葉尻にこだわる
重要でないものの完璧な仕上がりにこだわる
重要な業務があっても会議を実施する
なるべくペーパーワークを増やす
業務の承認手続きをなるべく複雑にする。一人で承認できる事項でも3人の承認を必須にする
全ての規則を厳格に適用する